「第一生命保険株式会社様」への「福祉学習~障がいへの理解を深めよう~」のご報告
福祉学習
本会では、企業・学校・地域住民が自分の暮らす町に関心をもち、生きづらさを抱える人の理解や、地域にある生活・福祉課題への理解を図り、誰もが住みやすい町にづくりのために、福祉学習の提供に取り組んでいます。ご興味のある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
第一生命株式会社様にて実施した「福祉学習~障がいへの理解を深めよう~」のご報告
今回は、令和5年2月19日(月)に「第一生命保険株式会社様」にて実施した、「福祉学習~障がいへの理解を深めよう~」のアンケートの回答が届きましたので、ご報告いたします。
当日は、「障害のある人を理解し、配慮ある接し方をするために」をテーマとして、「障がいについて」と、「ヘルプマークとヘルプカードについて」を、たちばな障害者相談支援センターと、いそがみ障害者支援センターより講義していただき、52名の方が受講されました。
↑講座の様子です。障がいについての講座を受けました。
↑ヘルプマーク啓発動画の視聴の様子です。動画でわかりやすく学習できました。
↑さらに講座。実体験を交えたお話をしていただきました。
大変熱心に受講していただき、当日の感想では、「障害者手帳の交付を受けておられる方が多いことに驚いた」や、「内部障害は周囲に理解されにくいので、ヘルプマークを見かけたらできる範囲で、声がけや配慮をしたい」という感想が多数寄せられ、今回の講座によって、障害について関心や理解が広まったことと、福祉学習の大切さを感じました。
また、当日いただいたご質問に、障害者相談支援センターより回答をいただきましたので、掲載させていただきます。
≪質問と回答≫
質問:障害1~3級の方が実際、障がい年金だけで不自由なく暮らすことができているのかが気になります。
→それぞれの状況があると思いますが、収入が障害基礎年金だけであれば、おっしゃるとおりで不自由なく暮らすことは難しいと考えます。経済的な困りごとは各区にあるくらし支援窓口で相談を受けておりますので利用いただけたらと思います。また障害をお持ちの方で就労先を探している方に特化した相談センターもございます。当方でも相談を受けて、各窓口、センターにおつなぎし、問題解決をはかるお手伝いをしています。
質問:ヘルプの必要な方でもつけていない方もいると思います。そういった方の対応はどうしていますか?
→本人がつけることを望まないのであれば強制はできませんが、出来るだけヘルプマークやカードの有効性をお伝えして普及させたいと思っています。同時に、お手伝いをしていただける方を増やしていくことも必要だと考えています。
質問:精神障害は生まれつきではない場合、完治することもありますか?繰り返すことが多いですか?
→精神障害とは、「精神疾患のため精神機能の障害が生じ、日常生活や社会参加に困難をきたしている状態のこと」をいいます。原因となっている疾患には完治するものもあれば、難しいものもありますし、治ったと思っても再発する場合もあります。多いか少ないかという点は、それぞれの疾患にもよるかと思います。
質問:ヘルプカードは紙ですが、デジタル化されることは今後するのでしょうか?(紙だと濡れたり、劣化で大事なことがよめなくなるかもしれないので)
→今後デジタル化されるかどうかは分かりませんが、既存の物は誰でも簡単に使用でき、持ち運びすることが出来ます。デジタルのものだとパスワードを入れて起動させる手間であったり、充電が切れていたりということも想定されます。おっしゃる通り、紙だと濡れたり破れたりと劣化することも考えられるのでおのおの一長一短ですね。
質問:発行されたヘルプカードの、回収方法はどうしていますか?
→回収はしておりません。ヘルプカードは個人情報が多く記載されており、情報の更新、古いものの廃棄等自己管理してもらっています。自己管理が難しい場合は、支援可能な方にお願いします。
質問:認知症の方がヘルプマークを使用できるとは知りませんでした。認知症の方がヘルプマークを使用する(できる)ことはみんな知っているでしょうか?今認知症の方は多くなっているので通院まで徹底してもいいのでは?
→ご存じでない方も多いと思います。今回の研修で、ヘルプが必要な方は誰でも使用でできる事をお伝えしました。1人でも多くの市民の方へ、啓発していく必要があります。
以上、質問へ回答でした。
この度は、第一生命保険株式会社様、たちばな障害者相談支援センター様、いそがみ障害者支援センター様、ご協力いただきありがとうございました。本会では、色々な形で、福祉学習に取り組んでおりますので、ご興味のある方はいつでもご相談ください。