居場所ボランティア養成講座を開催しました
令和3年10月21日(木)に神戸市中央区の居場所で活動してくださる方を発掘する事を目的として「居場所ボランティア養成講座」を開催しました。
講座は講義と居場所体験を合わせて3日間で行い、講師に幸地クリニックの精神保健福祉士の中元康雄先生をお迎えして、人と関わる事に不安がある方への理解と対応を学びました。
居場所ボランティアの留意点として、「その場その時を共有する」ことや、「効率よく作業する事が目的ではなく参加してもらうことに意義がある」など、2日目の「あおい製作所」での実習に向けてポイントをしっかりと学びました。
2日目の「あおい製作所」での実習では、チラシのセット組み、給食会のメッセージカード作成、備蓄リゾット賞味期限シール貼りの作業を参加者の方と行いました。
「会話が途切れた時の雑談が難しかった」
「失敗がきっかけでコミュニケーションが取れて楽しく活動ができた」
「作業、コミュニケ―ションの難しさもあったが、久しぶりのハサミの切り作業に苦労した」など、また来たくなる居場所づくりを工夫をしながら活動していただき、3日目の講義の課題を洗い出しました。
最終日は、2日目の体験で不安に思った事、困った事などをグループで話し合い中元先生にご回答していただきました。
「どうしていいかわからないがベター」「ボランティアの方が不安に思っていたら参加者の方も同じく不安に思っているはず。不安に思うのであれば思い切って言語化してみよう!!」とご教授いただき、受講生のみなさまも体験でのもやもやがすっきりしたご様子。
他に、聴く姿勢の演習や、今年7月に立ち上がったボランティアグループ「チームあおい」の代表の髙本さんより、グループの紹介をしていただき、3日間にわたる講座が終了しました。
受講生の中に「参加者の方の居場所でもあるが、自分たちの居場所にもなればいいな」との感想をいただきました。
この講座をきっかけに、一人でも多く中央区の居場所に関わってくださる方がおられたら嬉しく思います。
受講生の皆さまのこれからの活躍を心よりお祈り申し上げます。
わかり易く、居場所ボランティアに関して幅広くご講義していただきました中元先生、ありがとうございました。