令和3年度 中学生防災教育支援事業 Zoomでつながる!防災ゲーム”クロスロード”でみつけよう「助けてもらう」から「助ける」へ
令和3年8月2日(月)に中学生が地域の方々と防災について話し合う防災教育支援事業を実施しました。
地域の方々と中学生が話し合う機会を持つことで、中学生が地域の一員だという自覚を持ち、地域防災の向上を目的に実施していましたが、R2年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりました。今年度は地域の方と中学校との関係を途切れさせてはいけないという想いから、オンライン(Zoom)での実施を試みました。
中学生は各学校から、地域の2チームは地域福祉センターなどからZoomでつなぎ、その他地域の方は、会場の神戸市中央区勤労会館からつながりました。
防災カードゲーム「クロスロード」は、 災害時に難しい判断を迫られる様々なケースにおいて、どのような対応をするか「YES」か「NO」で回答することで、判断に迫られる災害対応を疑似体験する、阪神・淡路大震災の体験を元に開発されたゲームです。また、その答えにした理由を合わせて言うこと、様々な考えに触れることができます。
まずは、中学生同士で互いの意見を話し合いました。その後、各中学生、各地域がチームとして、「YES」「NO」の答えを出し、中学生と地域の意見交換をしました。
コメンテーターとして中央消防署の方と中央区保健福祉部長より情報提供をいただきました。
最後は、今日を振り返って「中学生の自分たちが今できること」について各学校ごとに話し合い、発表しました。
「地域をもっと知って防災活動に参加する」「率先避難者になる」「日頃からハザードマップを見ながらどこに避難できるか考えておく」など、たくさんの意見を聞くことができました。
対面ではないため、スムーズな意見交換は難しかったのですが、中学生も地域の方も互いに良い意見を共有できたように思いました。振り返りのアンケートで、中学生から「地域の方や他の学校の意見を聞くことができて良かった」、先生から「オンラインで新しい形での実施だったが、とても貴重な体験だった。今後の参考にしていきたい」とった意見などをいただきました。
現在新型コロナウイルス感染症の影響で目まぐるしく環境が変化し対応が求められる中、今後は対面での活動ができることを願いつつ、地域や子ども達が交流できる方法を考えていきたいと思います。