神戸山手女子高等学校 車いす講習
令和3年5月27日(木)、神戸山手女子高等学校の家庭看護福祉の授業を選択している3年生を対象に「車いす講座」を行いました。
例年は、車いすの取り扱いとアイマスク体験をされているとの事でしたが、今年度は中央区ボランティアセンター登録ボランティアの宮野谷義傑さんに講師をお願いして、車いすユーザーの体験談「車いすから見える世界~相手の目線になろうとすること~」の講義と、車いすの使い方講座を行いました。
車いすユーザーの日常、何事においても諦めなかった学生時代の話、様々な用途に合った車いすの種類や操作方法等、わかり易く講義をしてくださいました。
指揮者としても活動しておられる宮野谷さん。指揮をする時に使用している世界で数台といわれている昇降式の車いすや、日常に使用している便利グッズも見せていただきました。
講義に続いて介助する側、される側、見守り役に分かれて車いす実習を行いました。
車いすを使用した事がある方もいましたが、殆どの生徒の方が初めての体験で、「普段より視点が低く怖かった」「思ったより早く進んでいる様に感じた」「少しの凸凹も振動が伝わってきて怖い。介助する人はもっと大変と感じた」等、わいわいと賑やかに介助体験を行いながらも、段差では真剣に介助される方に負担のない様に工夫をして取り組んでいました。
宮野谷さんより今回の講義で私たちに伝えたい事として、「誰でもいつ車いすを必要とする立場になるかわからない。その為に目線を知っていただき、車いすだから出来ないと周りも諦めてしまうのではなくて、少しルールを変えても一緒に出来る方法を考えてくださると嬉しい。一人で車いすに乗っている方への配慮はもちろん、介助されている方にもお声がけしていただけると心強い。」と仰っておられました。
今回の講座で、私たちが配慮が必要な方への対応等、わかり易くご講義していただいた宮野谷さん、ありがとうございました。
~山手女子高等学校 車いす講習を終えて ~ (感想を紹介します)
・歩いていてそこまで分からない道の傾きも車いすに乗ると衝撃が何倍もある事を体験してわかりました。
・介助される側もする側もとても怖いと感じました。
・車いすの方以外でも、体が不自由で困っている人が居たら手助けをしたいと思いました。